お茶会での着こなし

お茶会

お茶会 ~季節ときもの~

~お茶会~ 格式別

節の変化がある日本では、着物の装いも変わります。

お茶会といっても、実は様々な会があるので少しポイントを整理しましょう。

・初釜や利休忌等の茶事・茶会

お茶会の中でも格式が高いと言われています。お稽古で着る実用的な洗えるきものでは少し浮いてしまうかもしれませんね。

いつもより華やかに装うことがポイントです。

色留袖や訪問着、色無地(染め抜きの一つ又は三つ紋)、振袖に古典柄の袋帯を付けましょう。

・月釜・初釜・親しいお仲間の茶会

訪問着、付け下げ、色無地や江戸小紋(染め抜きの一つ紋、縫い三つ又は一つ紋、洒落紋もOK)に古典柄の袋帯や名古屋帯。

・普段のお稽古やイベントでのお茶会(一般の人も立ち寄るお茶会)

小紋やお召、紬といった普段着で。お稽古では、膝や裾廻しが動作でスレて傷みやすいです。洗える着物を着るもの一案です。

この場合はカジュアルな装いということで、紋無しでも良いでしょう。あっても、一つ紋程度に。

帯も名古屋帯か洒落袋帯で、先生に教えていただく場ですから砕けすぎずきちんとした装いを心がけましょう。

着分けの基本ルール

着物は季節に応じて、袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)を着分けるのが基本のルールです。

帯や帯揚げ、帯締め、長襦袢などの小物も季節にあったものを取り入れます。

10月~5月「袷」

袷(あわせ)は春・秋・冬季(10月から5月)に着用できる着物。

胴裏、袖裏、裾回しなどの裏地を付けて仕立てられています。

1年の大半を占める袷(あわせ)ですが、これは裏地のある着物のことです。透ける心配も無い変わりに、夏場になると暑くて着ることはありません。

インスタ映えが良くオールシーズン着用する方も。なので最初に着物を作るときは袷にする人が多いようです。

6月・9月「単衣」

単衣(ひとえ)は、表生地は袷とまったく同じで、裏地をすべて除いて仕立てた着物。春から夏、夏から秋へと季節が移る時期に着用します。

帯や帯揚げ・帯締めなどの小物類は袷と同じものを使用します。

見た目は袷と同じですが、裏地が無いため着物の線が出にくくなる場合もあります。

7月・8月「薄物」

夏の暑い時期には、糸の密度を粗くして風通しをよくした布地で仕立てられた薄物を着用します。布地は上布(じょうふ)、紗(しゃ)、絽(ろ)など。

裏地を付けずに仕立てることで、軽く涼しくなります。

帯、帯揚げ、帯締め、長襦袢などは薄物専用のものになります。

着物が透けても大丈夫な絽や紗用の長襦袢を用い、半襟も夏物に。

 

基本のルールを目安にして実際に着物を着用するときの気候や気温、地域、体調に合わせて臨機応変に対応を。