ママ振袖
文字通りお母さんの振袖を着る。ただ着るのではなく、サイズや振袖の保管状態をチェックして今時にリメイクします。
ママ振袖のコーディネートで大切なことは、お母様の振袖の良さを生かしつつ、お嬢様のお顔立ちや雰囲気に合わせること。
最近の振袖のトレンドを取り入れてアレンジしていきます。
お嬢様のサイズにお仕立て直し
いざタンスから出してみるとシミやカビなどの汚れや刺繍のほつれがあったり、お嬢様のサイズに合わないこともあります。
汚れ落としと修繕
ママ振袖に、目立つシミや汚れ、金箔や銀箔のはがれ、刺繍のほつれがある場合も心配する必要はありません。丸洗いや修繕で見違えるようなきれいな振袖になります。色褪せがある場合や、柄の色を変えたい場合も染め直しをすればきれいになります。
汚れ落としには、丸洗い、シミ抜き、洗い張り(着物をほどいて洗います)があり、振袖の汚れの状態により方法が変わります。
汚れ落としの費用の相場 | |
振袖丸洗い | 8,000~15,000円 (長襦袢は半額程度) |
染み抜き | 2,000~3,000円 |
洗い張り | 10,000~12,000円 |
柄の部分の金彩加工(金箔・銀箔や金粉を貼りつけた加工)や刺繍、柄たしといった修繕費用は、大きさや程度により料金が変わります。生地が痛んでいるときや汚れがひどいときは、汚れ落としや修繕ができない場合もあるので、早めに呉服店や専門家に相談してみましょう。
ママ振袖を現代風にアレンジするための重要なポイント
「帯」「衿」「草履」「バッグ」
1.袋帯や帯周りの小物
小物の中でも一番インパクトがあるのは袋帯です。帯の結び方や位置を少し変えるだけでも雰囲気が変わります。
ママ振袖のイメージを変えるのは帯だけではなく、帯揚げや帯締め、帯飾りの小物を変えることでより一層、現代風で華やかにすることができます。
2.半衿や重ね衿
半衿や重ね衿を選ぶ場合は、いくつかのパターンを用意して、ママ振袖やお嬢様の雰囲気、お顔立ちに似合う組み合わせを。古典柄を生かすなら重ね衿はワンポイントに華やかな色を持ってくる、ほかの小物の華やかさが際立つようにすると今風のスタイルになります。
3.草履・バッグ
草履やバックは、ママ振袖の格に合わせる。デザインだけで選んでしまうと見た目にもバランスが悪くなります。
帯や小物と合わせて草履やバックをそろえておけば、ご友人やご親戚の結婚式やパーティー、初詣など何度も着ることができます。
帯や振袖、ヘアスタイルとのバランスがとても大事なので、専門店で相談しながらコーディネートしていきましょう。
ご自身でメイクする方もいらっしゃいますが、せっかくの機会なのでヘアメイクと着付けをセットで美容室に依頼しておくと安心。
最新のスタイルと古風なスタイルのどちらが、お顔に映えるかも相談してみましょう。
ママ振袖を選ぶメリット3つ
①自分の振袖なので仕立て直しができる
着物は洋服と違い、着付け時にある程度サイズの調整ができる特徴があります。
きれいに着こなすためには、サイズが本人に合っていることが必須条件。レンタルの場合仕立て直すことはできませんが、ママ振袖であれば仕立て直しを依頼することができます。
②ママと同じ着物で写真が撮れる
親子2代にわたって、同じ振袖で写真を残せることも、ママ振袖ならではのメリットです。
成人式の写真はお母様も残しているはずです。写真を見比べることで、お母様の20歳の頃の話を聞くなど、コミュニケーションのきっかけにできるのではないでしょうか。
三代で写真が撮れればおばあ様も喜ぶはずです。
③着物の分を他のことに費用をかけられる
レンタルするにしても、新しく購入するにしても、振袖を新しく用意するにはそれなりに費用がかかります。ママ振袖であれば、本来着物代として必要だった費用を、ほかに回すことができます。
自分の小物類を揃えて色々なバリエーンションを増やしたりと思い出に残る成人式のために、他の物にお金を上手に使えます。